exhibition

ジャストライト

上山まい 尾崎風歩 坂口真理子 鈴木諒一 高田祐里
玉井美世子 福井薫 船橋陽馬 行竹亮太

2017年7月28日(金)〜9月10日(日)12:00~19:00
 ※夏季休館期間:8月13日(日)~16日(水)
 8月12日以外の金・土は20:00まで、最終日は17:00まで

火曜休場
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写真というメディアのあらゆる側面には、「ジャストライト」つまり「ちょうどいい」としか言いようのない「何か」が凝縮されています。適切な絞りとシャッタースピード、印画紙への露光時間、そして被写体との出会い。化学的であると同時に魔術的でもあるこの不可思議なメディアの本質は、おそらく未だに解明されていません。  

それは、虹が発生する経緯を科学的に説明したとしても、その異様な現象自体の本質にはまるで手が届いた気がしない、あの人間の原初的な感覚とでも言うべきものに似ているのかもしれません。デジタル写真とフィルム写真の違いは?というシンプルな問いが、問いの立て方それ自体が間違っていたような風潮にまで押し戻されて、忘れられた問いとして現在に至っているのがその典型であるようにも思えます。

写真は「ちょうどいい」ものの凝縮であるはずなのに、いつでも遅れてやってくるメディアです。すべての写真は時間が経てば、「歴史の証人」としての烙印を押されてしまいます。都市を撮る写真には、際立ってそれが顕著です。ワールドトレードセンタービルが写った写真、東京スカイツリーのない写真、そしてこの3331が中学校だった頃の写真。

わたしたちの「ジャストライト」も、それは今現在の「ジャストライト」に他なりません。歴史がすべてを物語にしてしまうその前の現在です。「ちょうどいい」とは、現在のこと、つまりはわたしたちが生きることによって過去と現在を往還しつつドリフトしていく連続の総体です。

生きて、撮り、不安におののきながらも、このメディアがもたらすはずのある種の調和に触れる、9名の作家による(未来に過去と呼ばれるそうした類の)展示です。

出品作家

上山まい  Mai UEYAMA

ueyama_web.jpg 1989年生まれ
2011年 多摩美術大学映像演劇学科 卒業
2014年 東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻博士前期課程 修了

第33回キヤノン写真新世紀佳作。2010年頃から日常のできごとや出会った光景の撮影をはじめる。人々のお行儀の悪い瞬間や、大衆の奇妙な光景が主なテーマ。


尾崎風歩  Kazaho OZAKI

ozaki_web.jpg埼玉県生まれ
2009年 多摩美術大学映像演劇学科 卒業

個展

2013年 「hanging on」Shimokita Art Space

グループ展

2009年 多摩美術大学映像演劇学科共同研究「写真の時間」
 新宿眼科画廊

2011年 三人展「クラスシック」Shimokita Art Space

2014年 「DORODORO展 in Halloween」GalleryConceal

2015年 「Whole Art Catalog」Gallery Face To Face

2016年 「手のひらMy Art/アーティスト・スマホケース展」Galleria AONEKO

2017年 「向き合う顔-face to face-Ⅱ展」 Galleria AONEKO


坂口真理子  Mariko SAKAGUCHI

sakaguchi_web.jpg 1987年 東京生まれ
2009年 韓国 弘益大学美術学部へ交換留学
2011年 多摩美術大学映像演劇学科 卒業
現在、東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻博士後期課程在学

自己と他者の間や周辺にある「目に見えにくいけど存在するもの」をテーマに制作をする。多摩美術大学映像演劇学科卒業制作展 学科長賞、第34回キヤノン写真新世紀佳作。清里フォトアートミュージアムに作品所蔵。
http://marikosakaguchi.com

主な展覧会

2011年 個展「いつかの街角」Gallery Godong(韓国・ソウル)

     「第34回写真新世紀」東京都写真美術館(東京)

2014年 「原点よ、永遠に。」東京都写真美術館(東京)

     「ソウルフォト」coex(韓国・ソウル)

2015年 「Pureism国際展 阿佐ヶ谷アートストリート」gallery 煌翔(東京)

2016年 「ヤング・ポートフォリオ」清里フォトアートミュージアム(山梨)
     「Far Away, So Close」インド国立デザイン大学(インド・アーメダバード)

2017年 「氷海の街 アートプロジェクト」紋別市立博物館(北海道)


鈴木諒一  Ryoichi SUZUKI

suzukiryoichi_web.jpg1988年 静岡県生まれ
2011年 多摩美術大学芸術学科 卒業
2013年 東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻博士前期課程 修了

写真や映像、テキストを用いて、既存の物語と現在の自己との隔たりを見つめ直し、その距離や不在のあり方から新たな所作を生み出す制作をしている。第5回東野芳明記念・芸術学科優秀卒業論文賞。
https://www.suzukiryoichi.com

主な展覧会

2012年 「EMON Portfolio Review 第1回グランプリ受賞展『郵便機』」
         エモン・フォトギャラリー(東京)

     「Guimarães noc noc 2」ギマランイス(ポルトガル)

2013年 「観光」エモン・フォトギャラリー(東京)

     「リバー・フィールド」artdish(東京)


高田祐里  Yuri TAKADA

takada_web.jpg1987年 千葉県生まれ
2009年 多摩美術大学映像演劇学科 卒業
2009年 株式会社ボォワル(現 株式会社アマナフォトグラフィ)入社

多くの広告写真制作に関わる傍ら、写真家として精力的に作品制作に励む。
http://amana-photographers.jp/detail/yuri_takada


玉井美世子  Miyoko TAMAI

tamai_web.jpg1988年 大分県生まれ
2011年 多摩美術大学映像演劇学科 卒業

撮影スタジオ勤務後2014年から写真家・桑島智輝氏に師事。2016年フォトグラファーとして独立。ポートレートを中心に活動中。
http://tamaimiyoko.com


福井薫 Kaoru FUKUI

fukui_web.jpg1983年 愛知県生まれ
2006年 多摩美術大学映像演劇学科 卒業

広告写真制作会社(株)ポインターを経て2016年にフリーランスとして独立。多岐にわたる撮影の傍ら、作品制作を行う。世界を旅して動物園を撮影した写真集『nude』(2017年)を制作。2010年香港ポスタービエンナーレ銅賞、2011年ラハティ国際ポスタービエンナーレ銀賞2010/11/12年APA写真作品部門入選。
http://www.kaoru-photo.com


船橋陽馬  Yoma FUNABASHI

funabashi_web.jpg1981年 男鹿市生まれ
2012年 多摩美術大学映像演劇学科卒業

在学中よりフォトグラファー神林環氏に師事。卒業後秋田に戻り、ANA機内誌『翼の王国』、秋田県庁発行『のんびり』などの撮影を行う。マタギ発祥の地、国重要無形民俗文化財「根子番楽」で知られる根子集落に住み、マタギの文化、山間部の人々の暮らしを記録し続けている。
http://yomafunabashi.com

個展

2012年 「untitled landscapes」THEREM GALLERY(東京)

グループ展

2008年 「people」STUDIO45(イタリア・クーネオ)

2008年 「sound and vision vol.3 "Reflect"」ZAIM(横浜)

2009年 「さよならポラロイド」café chocolat(京都)/ギャラリー井上(大阪)/
         Art Trace Gallery(東京)

2010年 「126 Polaroid」横浜美術館(横浜)

2012年 「秋田若手アートネットワーク展」アーツ千代田3331(東京)

2014/15年 「KAMIKOANI PROJECT AKITA」(秋田)


行竹亮太 Ryota YUKITAKE

yukitakeryota_web.jpg1986年 広島生まれ
2011年 多摩美術大学映像演劇学科 卒業

"目に見えないもの"に対する違和感や興味を動機に制作を展開。主なプロジェクトに「Light befor the Sun」や「Achilles」、主な展示に2010年「126POLAROID」横浜美術館、2013年「影像2013」世田谷美術館、2017年「此処から彼方」アキバタマビ21などがある。
http://www.ryotayukitake.com

地図

・東京メトロ銀座線「末広町駅」4番出口より徒歩1分
・東京メトロ千代田線「湯島駅」6番出口より徒歩3分
・JR「御徒町駅」南口より徒歩7分
・JR「秋葉原駅」電気街口より徒歩8分