exhibition

Rituals -流体の景色-



カリン・ピサリコーヴァ 齋藤彰英 佐藤香 スザンヌ・ムーニー 山本渉 

 


2016年8月6日(土) ~ 9月24日(土) 

12:00 ~ 19:00(金・土は20:00まで) 

火曜日休場 ※夏季休場 8月13日(土)〜16日(火)

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体内からイメージが沸き上がってくることがある。自然の一部であるはずの私たちにとって、自身の中から生まれる景色を見つめ、探求する行為にはどんな意味があるのだろうか?その心像は、揺らめき、うねり、微かに触れたと思っても、水面に立ち上がる波のように瞬く間に次なる景色へと変化していく。こうして止まることなく連続して現れる景色を追い求めていくうちに、私たちはより深く強度のある空間へと誘われる。利便性を優先する固着した生活環境からその身を振りほどき、自分の感性や霊性をもってその心像に向かわなくてはならない。それはあらゆるものと同化し流体の一部となることなのかもしれない。 

本展覧会に参加するアーティストたちは、そうした心像に向かう時、外界の景色に寄り添い、触れることで、そこに心像を浮かび上がらせる。大地・伝統・社会・日常、あるいは物質としての身体など、異なる対象に向かうこの姿勢を〈Ritual〉(意:儀礼・作法・慣習的行為・定められた手順 など)と捉え、それぞれの接合面から生み出された写真、インスタレーション、ドローイングによって展覧会を構成する。本展覧会は、それぞれの律動を持った流体を1つの空間の中で共振させ、新たな流動の景色へと鑑賞者を誘う試みである。




【出展作家】

カリン・ピサリコーヴァ Karin Pisarikova 



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1981年 チェコ共和国生まれ 
ブルノ工科大学ボディーデザイン科 卒業 
多摩美術大学大学院 博士課程 修了


彼女の作品は主に、生命や人間の関係性、日々の習慣などに影響を受けている。しかし最も中心となる主題は、更に拡張的な問い"私たちは誰か?何が目的か?どこに向かうのか?"に集約されるだろう。彼女は主にインスタレーションを表現方法としているが、パフォーマンスや動画や写真での表現も含んでいる。彼女の素材に人毛を選ぶこともあり、その身体への繋がりや曖昧さが要素となっている。ピサリコーヴァは、ブルノ工科大学美術学部のボディーデザイン科で学び、2015年に多摩美術大学で博士課程を修了した。阿佐ヶ谷美術専門学校とブルノ工科大学美術学部との交換留学生として2008年に日本を初めて訪れた。これまでに東京や大阪、名古屋やブルノや個展を開催し、日本とヨーロッパでいくつかのアート・レジデンスに参加した。カリン・ピサリコーヴァは、現在、女子美術大学で教鞭をとり、東京在住で制作を続けている。

http://karinpisarik.tumblr.com





齋藤彰英 Akihide Saito 



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1983年 静岡生まれ
2007年 多摩美術大学 美術学部 情報デザイン学科 卒業 
2009年 東京藝術大学大学院 修士課程 先端芸術表現専攻 修了 
現在 多摩美術大学 メディア芸術コース研究室 助手 


活動歴
2016年「神の漁場」(東京/三重) 
2015年「沈着」(静岡) 
2014年「いつか」(静岡)/「深く、より深く」(長野) 
2013年「不可解のリテラシー」グループ展(東京)

始原的な景色をテーマに、地質・地形を含めた歴史をリサーチし、写真作品の制作を行う。また、これまでは土地と密接な関わりを持つ「水」に焦点を定めていたが、地形に沿って流れる水のように移動した古代~近代の人々の文化様式を含めたリサーチを開始ししている。特に、静岡糸魚川構造線や中央構造線上に沿って踏み固められた「塩の道」を対象としている。  

http://saitoakihide.com





佐藤香 Kaori Sato



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1987年 福島県生まれ 
2010年 東北芸術工科大学 芸術学部 美術科洋画コース 卒業 
2012年 東京藝術大学大学院 修士課程 絵画(壁画)専攻 修了 


活動歴
2015年「大地の芸術祭」新潟県モグラの館 
2014年「手作り本仕込みゲイジュツ展」福島県はじまりの美術館 
2013年「原始感覚美術祭」長野県まれびとの家 
2012年「会津・漆の芸術祭」福島県蔵の里 

滞在した現地で採取した様々な色の土で絵を描く。モチーフは、渦から成り立つ生命の蠢くはじまりや終わりの形を模索し表現しようとしている。その土地が持つ色にこだわり制作している。 

http://kaori9655.blogspot.jp






スザンヌ・ムーニー Suzanne Mooney 



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1979年 ダブリン生まれ、東京在住 
2014年 多摩美術大学大学院 博士課程 修了 
2005年 アイルランド国立美術大学 ヴァーチャル・リアリティーズ 修士課程 修了 


アイルランドでArts Council of IrelandやCulture Irelandなどから賞金を獲得した後、2009-2014年は文部科学省国費留学生として来日。最近、Aesthetica雑誌の年間賞を受賞(応募者3,500名)。日本とアイルランドでは個展を、アイスランド・スペイン・韓国などでは滞在制作、展示を行う。アーツプラクティスは、ビジュアルアーツの景観の表現で、我々の住んでいる空間のグローバル化、都市化、技術の急速な発展の問題を反映させている。2014年より多摩美術大学非常勤講師。2015年~2016年、黄金町アーティスト・イン・レジデンスプログラム参加中。 

 <Awards/Residencies>
2009-2014 Monbusho (Japanese Government) postgraduate scholarship/2011 CIWEM Environmental Photographer of the Year, Highly Commended
<Exhibitions>
2012 "Experiences of Place", Satoshi Koyama Gallery, Tokyo, Japan (solo)(Upcoming Sept.)/2012 "Experiences of Place", Talbot Gallery, Ireland (solo)/2011 CIWEM Environmental Photographer of the Year Exhibition, SW1 Gallery, London

http://suzannemooney.com





山本渉 Wataru Yamamoto 


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1986年 栃木県生まれ
2011年 キヤノン写真新世紀2011 佳作受賞 
2013年 多摩美術大学大学院 修士課程 デザイン専攻 情報デザイン研究領域 修了 

活動歴
2012年 「3331 TRANS ARTS」(3331 Arts Chiyoda) 
2014年 「欲望の形-器の濃き影-」(NADiff Gallery)
2014年 「Anima on Photo -Hidden sense of Japanese Photography-」(Unseen Photo Fair 2014) 
2016年 「しみ そめ しわ」(Yumiko Chiba Associates Viewing room Shinjuku) 

主に写真原理と自然をテーマにして制作している。 この展示では記念写真から日常生活における自己の記録と表現について考えてみたい。 3歳から地元の写真館で1年に1冊製作をお願いしている記念写真アルバムのインスタレーションを行う。

http://wataruyamamoto.jp





【イベント】

● オープニングパーティ 8月7日(日)17:00~19:00

● アーティスト トーク 9月19日(月・祝)17:30~19:00 
ゲスト:山川冬樹(アーティスト) 
出席展示作家:カリン・ピサリコーヴァ/齋藤彰英/ムーニー・スザンヌ/山本渉






地図

・東京メトロ銀座線「末広町駅」4番出口より徒歩1分
・東京メトロ千代田線「湯島駅」6番出口より徒歩3分
・JR「御徒町駅」南口より徒歩7分
・JR「秋葉原駅」電気街口より徒歩8分